TAKEMI WATANUKI

crawlMob2



概要

電車に乗っても、カフェに行っても、どこへ行ったとしても、全員がスマートフォンを使っている風景が日常的である.互いに関わることなくモバイル端末を操作し行動しているように見えるが、実はネットワーク上では見えないつながりをもって生きている.私はそれを動物の群れのように感じ、モバイル端末を人に見立て、その群れというものを表現出来ないかと思い制作を行った.



作品説明

本作品では端末が各々に行動しているように見える.しかし鑑賞者が端末1台を群れから引き離そうと介入すれば、その1台がSOS信号を発し、全体が見えない繋がりによって連携する。映像を見ていると群れがまるで鑑賞者に対して威嚇のような行動をとっているようにもみえる.1人の影響が全体へ瞬く間に拡がっていく様子は、今日のソーシャルネットワークの中で群れのようにつながっている我々の姿を感じることも出来るのではないかと考えている.